妻に勧められて飛び込んだタクシー業界。自分にぴったりの仕事に出会えました。

長く飲食店で働いた後、1年間清掃業をしていました。当時は収入が低く、休みが少ないため家族との時間も取れない状態。しかもハードな生活から体調も崩して悩んでいました。そんな私を心配して、妻が教えてくれたのが滋賀MKの求人募集です。妻に勧められるまで、タクシー業界という選択肢は私の中にありませんでした。しかし「チームではなく個人で動きたい」「運転が好き」「接客が好き」という私の性格と、タクシードライバーという仕事がとてもマッチしていることに気づいたんです。さすが妻だなと思いました。思い返せば飲食店に勤めていたころも、お客様のために呼んでいたのはいつもMKタクシー。当社にはもともと「接客が丁寧で感じの良いタクシー会社」というプラスイメージがありました。

新人研修で感じたMKタクシーのプロ意識。私も受け継ぎたいと思いました。

入社が決まってから、滋賀MKのドライバーがほとんど未経験入社だと知りました。仕事のノウハウを一から習得できるとわかり、安心したのを覚えています。私の時代は京都の上賀茂営業所で、60名近い同期と2週間研修を受けました。運転技術や車椅子の取り扱い方、接客マナーなどを学ぶ中、特に心に残ったのが創業者・青木会長の歩みを描いたビデオです。お客様のためにサービスを徹底する姿を観て、私も受け継ぎたいと思いました。また、洗車の研修も印象的でした。エンジンルームの中まで磨き、シートを外して掃除し、シートベルトを1本ずつ丁寧に拭く。「ここまでするのか」と、改めてプロ意識の高さに感動しました。営業所でも月1回は『車両美化』というチェック体制があり、清潔な車内空間が保たれています。

「ありがとう」の言葉やうれしい差し入れ。お客様からのお気持ちがやりがいです。

滋賀MKが保有する車両には、「スタンダード車」と「ハイグレード車」の2ランクがあり、私はハイグレード車であるアルファードを担当しています。6名乗りのアルファードは、お荷物が多いとき、乗車人数が多いときによく指定されるほか、ゆったりくつろぎたいお客様にも人気です。やりがいを感じるのは、ご降車のときにわざわざ声に出して「ありがとう」と言っていただけたとき。むかし少々酔っ払っていらっしゃるお客様をお乗せしたとき、「迷惑をかけたから」とコンビニでお弁当とお茶とデザートを買っていただいたこともありました。温かいお心づかいにふれると、次にご乗車されるお客様にもおよろこびいただきたいと気合が入ります。

滋賀の観光ドライバーは、京都もご案内できる。2府県を知る誇りがあります。

大津営業所に所属しているため、三井寺や石山寺など大津の観光地をご案内することが多いですが、滋賀県のとなりは観光の大横綱・京都ですから、滋賀だけをご案内できれば良いというわけにはいきません。特に修学旅行シーズンには応援に行くこともあり、京都の知識も身につける必要があります。以前先輩が「2府県をご案内できる滋賀の観光ドライバーはすごい。だから自信を持て」と声をかけてくださったことがありました。私自身も京都と滋賀の両方を知る観光ドライバーとして、誇りを持ってご案内しています。

19時に帰れて休みの融通も利く。こんなに家族と過ごせる仕事ははじめてです。

現在は7時から19時までの昼勤務で走っています。勤務時間が長いぶん、休憩は1時間以上取るルールです。以前は夜勤もしていましたが、見通しの良い時間帯に運転したかったことと、観光案内をするなら昼勤務のほうがいいと勧められたことから、昼専門で走るようになりました。思えば飲食業・清掃業をしていたころは、帰りが遅く、休みもなく、遊びたい盛りの娘をまったく相手できませんでした。今は休日も月6回ありますし、家族が起きている時間帯に帰宅できてしあわせです。妻と娘たちもうれしそうにしていますね。また、休みの融通が利くのも大変ありがたいです。有給休暇は取りやすいですし、予定に合わせてシフトを変更してもらえるので、娘の学校行事にも行きやすくなりました。