表情を見て、相談にのる。コンピューターでは管理できない「心」に気を配ります。

2021年4月現在、当社に所属するドライバーは20代から70代までの125名。うち5名が女性です。私は労務管理者として、シフト作成やアルコール検査だけでなく、各ドライバーが悩みなく働けるようにサポートしています。滋賀MKのドライバーの平均年齢は53歳。ちょうど親の介護や自身の健康面で悩みが出てくる年代です。元気がないので声をかけてみると、「家族が今大変で…」と返ってくることも。そんなときは家庭と両立できるように配慮しながらシフトを組むようにしています。数字の管理ならパソコンにでもできるので、人間だからこそのコミュニケーションは大切にしていますね。ドライバーさんが悩みなく充実して仕事に励んでいるのを見るときが1番うれしいです。

移動手段を超える価値がある。地方のタクシーならではのやりがい。

MKタクシーは札幌から福岡まで全国8都市で展開しており、滋賀以外の拠点はすべて政令指定都市です。唯一「地方」を走る滋賀MKには、都会にはない特色があります。まず地方では、タクシーが日常的な移動手段ではありません。結婚式の際に親族で乗り合わせて式場に向かったり、空港に向かうときに利用したり、高齢のお客様が買い物に出かけるときに利用したりと、特別な用事のために事前にご予約いただく場合がほとんどです。そのためお客様にとって、タクシー乗車はちょっとしたイベントのようなもの。特に高齢のお客様はドライバーとのおしゃべりを楽しみされている場合も多く、単なる運転手以上の価値を見出していただけます。

すばらしい人材を育成し、タクシー業界のイメージを向上させたい。

タクシー運転手に対し、無愛想で横柄なイメージを抱く方は残念ながら少なくありません。当社はそんなタクシーのイメージを変えたくて、人材育成に力を入れています。他社との大きな違いは、あいさつとドアサービスです。ご乗車・ご降車の際は、きちんと車から降りてドアをお開けするよう徹底。ドアサービスの身のこなしやあいさつの文言はマニュアル化されており、まずは冊子を見て基本を覚えます。配属されるエリアの地理や実践的な運転技術を教えるのは、現役のベテランドライバーです。豊富な経験を持ち、新人さんが不安に思うポイントを熟知した社員に指導員をお願いしています。研修期間は4週間ですが、自信を持って乗務できるようになるまで、必要があれば期間を伸ばしています。

組織に縛られない自由な仕事。それだけに目的意識と自己管理が必要です。

労務管理者としてドライバーを見ていると、目標に向かって自己管理できる人は強いと感じます。タクシードライバーは、会社に所属していながら組織にしばられない自由な仕事。ノルマがない反面、誰も目標を与えてくれない難しさもあります。自分がどれくらい稼いで、どんな生活をしたいのか。目標を達成するための道筋を考えて、進捗を管理できる人はこの仕事に向いています。保険の外交員や個人事業主など、自分で売上を管理するような仕事から転職してきた人は、特に成長が早いですね。

厳しい時代でも選ばれるMKブランド。地域医療にも大きく貢献しました。

新型感染症が流行した2020年、他県の医療従事者が応援に来られたときの送迎や、PCR検査の検体を運ぶスタッフの送迎など、県や市から医療関係のお仕事をいただきました。自治体から重要な仕事をご用命いただけるのは、サービスを徹底してきたMKタクシーだからこそ。一般のお客様からもMKブランドを信用して選んでいただけることが多く、需要が減った中でも当社の強さを再認識しました。外出自粛がいつまで続くかわかりませんが、この状況が終わらないとは思っていません。大阪で国際的なイベントも控えていますし、滋賀県はこのところドラマや映画のロケ地に選ばれることが多く、ロケ地巡りの需要もあります。将来訪れる繁忙時期にしっかり稼いでいただくため、今のうちに新人さんを育成する考えです。全力でサポートするので、未経験でもぜひチャレンジしてください。